SESとは?SES企業の選び方・メリットなどを解説!

IT業界について調べると、SESという言葉がよく出てくると思います。

本記事では、SES企業で働く現役のエンジニアである私がSESについて詳しく解説しています。

IT業界に入る前にSESについて知りたい方やSESがなぜやめとけと言われるのか気になる方はぜひ、参考にしてみてください。

この記事でわかること
・SESとは
・SES企業のビジネスモデルについて
・SIerとSESの違いについて
・SES企業がやめとけと言われる理由
・SESのメリット・向いている人
・良いSES企業の選び方
・SESにおすすめの転職エージェント
・SESについてよくある質問


SESとは


SESとは、システムエンジニアリングサービスの略で委託契約の一種です。

システムの開発・保守・運用に対して技術者を派遣して技術を提供するようなサービスのことをいいます。

そのため、SES企業では自分の会社内で仕事をするのではなく、派遣先の会社で仕事をする形がとられています。

SES企業は労働力に対するお金が支払われるため、品質や納品できたかについてはとらわれることはありません。

派遣契約と似ているのですが、派遣契約と何が違うかというとSESは労務管理や指揮命令はSES会社になりますが、派遣契約は労務管理や指揮命令は派遣先の会社管理になります。
上記の点がSES契約と派遣契約の差になります。

より詳しくSESと派遣の違いについてはこちら

SES企業のビジネスモデルについて

契約の流れ

①顧客先が技術派遣の要求をする
②SES会社が技術を紹介する
③面接を行い契約成立したら技術者は顧客先で働く

報酬の流れ

④顧客先からSES会社に報酬が支払われる
⑤SES会社から技術者に報酬が支払われる

SIerとSESの違いについて


SlerとSESの違いについて説明していきます。

まず、Slerとはシステムインテグレーションの略です。

Slerはシステムの構築・運用・保守を全部請け負っているような会社のことを言います。

SESは顧客先の会社の構築・運用・保守業務を手伝うような形で、Slerは構築・運用・保守業務をその会社が最初から最後まで請け負うという点で全然違う言葉になります。

実際にインフラエンジニアという言葉を検索する際にSESやSlerという言葉は聞くことが多くなるので覚えておくことをおすすめします。

SES企業がやめとけと言われる理由

SES企業で働いている私自身の経験を元になぜSESがやめとけと言われるのか理由を解説します。

SES企業で働きたいと考えている方はぜひ、参考にしてみてください。

自分の会社からの評価がされにくい

前述で記載させていただいた通り、SES企業は顧客先で仕事をするため周りに自分自身の会社の上司がいないことがほとんどです。

働いている環境に会社の上司がいないため、自分自身顧客先ですごい活躍をしても上司に伝わることがなく会社から評価されにくいという事態が起こってしまいます。

そのため、会社から評価されづらくSES企業ではモチベーションを保つのが難しいということもよく言われています。

給料が安い

SES企業の構造上給料は顧客先ではなく、自身が属しているSES企業から給料が出る形になっています。

そのため周りのSEの方と同じ仕事をしていてもSESのほうが、給料が低くなる傾向があります。

給料を上げたい方は、多くの技術を身につけてフリーランスのSEになり、給料を増やすという方法もあります。

環境の変化が激しい

SES企業は顧客先が変わるたびに一緒に仕事する人やシステムの構成やセキュリティのルールなど様々な変化があります。

その環境での、仕事に慣れてきても契約が切れれば次の顧客先に移動になるためそのたびに一から一緒に働く人との関係性を築くことやシステムやセキュリティルールを覚えるということをやっていく必要があります。

環境の変化が激しいためストレスを感じること人も少なくありません。

SESのメリット


SES企業で働いている私自身の経験を元にSES企業で働くメリットを紹介していきます。

SES企業で働こうと考えている方はぜひ、参考にしてみてください。

未経験でも入りやすい

現在IT業界は人手不足という問題があり、業務の量に対してのエンジニアの人数が足りていません。

そのため、IT業界未経験の方でも採用している会社が多くなってきています。

その中で特にSES会社は未経験からの採用を行っている会社が多いため、入りやすい傾向にあります。

私も未経験からインフラエンジニアになりました。

私のSES会社ですと未経験の研修をおこなったあとに、顧客先にでて働く形だったので基礎的な部分は研修で学ぶことができたので、顧客先に行くときに少し安心した状態で行くことができました。

未経験からインフラエンジニアになった私の視点からお話させていただきますと、研修がなく入社してすぐに顧客先で働くのはかなり大変だと思うので、未経験の研修があるような会社を選ぶのがおすすめです。

多くのシステムにさわることができる

SES企業はいろいろな顧客先で働くため、そのたびに使っている技術が異なってきます。

そのため、幅広い範囲での技術の習得ができるので幅広く技術を身につけたい方はおすすめです。

ただ、顧客先が変わるたびに技術の勉強やシステムの構成について理解する必要があるためその点は大変です。

労働時間が管理されているため比較的残業が少ない

SEと聞くと残業時間が多いというイメージを持つ方が多いと思う方もいらっしゃると思います。

しかし、SESは顧客先の会社とSES会社間で契約を結ぶ際に労働時間に関する契約もされます。

そのため、契約時間以上は働くことができないため、SEにくらべて比較的に残業時間は少なくなる傾向があります。

SESに向いている人


SES企業で働いている私が感じた、こういう人はSES企業に向いているなと思う人物像を紹介していきます。

当てはまらない方も働き始めてから少しずつつけていくことができるので、落ち込む必要はないです。

コミュニケーションスキルがある人

コミュニケーションスキルという部分でSEの仕事の中でわからない部分が多く出てくると思います。

SESは仕事でわからない部分があった際には、その顧客先で一緒に働いている人に聞くという形になるので、自分と違う会社の人に聞くことが多くなってきます。

自分と同じ会社の人でしたら、多少は聞きやすい部分はあると思うのですが、自分と違う会社の人に聞くという部分で聞きずらい部分はあると思います。

わからないことをそのままにするのではなく積極的に聞いていき、自分のスキルを上げていくことが必要があります。

そのため、コミュニケーションスキルは必要になってきます。

未経験から様々なスキルを身につけていきたいと思っている人

SESは、様々なスキルを習得することができます。

未経験でインフラエンジニアになりたく、様々なスキルをつけたい方は一度SESを経験して様々なスキルを身につけていく中で、自分が特化したいと思った分野を決めるというのも良いです。

将来フリーのエンジニアになりたいと考えている人

SESで顧客先に行く中で、顧客先と契約を結びなおすことでフリーのエンジニアになった方もいらっしゃいます。

そのため、SESになることでフリーのエンジニアになるためにプラスになるとこもあります。

SESの顧客先の中でも大手企業の顧客先もあるため、フリーのエンジニアになった際には給料はかなり上がると思います。

良いSES企業の選び方

SES企業に入社する際に、良いSES企業に入るための基準(選び方)を知りたいという方いらっしゃるのではないでしょうか。

良いSES企業を選び際に参考にするポイントを3点解説します。

案件を選ぶことができるか

SES企業で働いている上で、できるだけ自分自身スキルアップをしたいと思っている方は多くいらっしゃると思います。

自分が身につけたいスキルを身につけれる案件を選ぶことのできる企業は良いSES企業になります。

ネットの口コミを参考にする

最近では、会社を調べると口コミが多く出てきます。

多くの口コミからSES企業に入社する上で、自分が1番重視していることを身につけることのできる現場を選択すると良いです。

口コミのない企業は、あまりおすすめはしません。

面接時の対応を見る

SES企業の面接を行う際に、しっかりとスキルを教えていただけそうな環境を確認することが大事になります。

また、面接の際には、多くの質問を用意したくさんの質問をすることで企業の雰囲気をつかむことができます。

SESにおすすめの転職エージェント

SES企業に入社したい方におすすめの転職エージェントを紹介します。

転職エージェントを探している方はぜひ、参考にしてみてください。

エージェント名特徴
リクルートエージェント・未経験から経験まで多くの求人を保有している
・総求人数と非公開求人数が業界トップ
・転職サポートのスピード感がある
マイナビITエージェント・求人数を多く保有している
・若手の方向けの求人も多い
・47都道県の求人がある
レバテックキャリア・ハイクラス求人が多い
・大企業からベンチャー企業まで幅広い
・IT・WEB業界の求人が多い

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、大手のリクルートが運営している転職成功率の高い転職エージェントになります。

どの転職エージェントを利用するか迷ったらリクルートエージェントを利用しても良いと思います。

リクルートエージェントの最大の特徴は、求人数が多いことで多くの求人の中から自分に合った企業を選択したい方は、おすすめです。

マイナビITエージェント

マイナビITエージェントは、大企業が運営している若手向け求人を多く保有している転職エージェントになります。

マイナビITエージェントは、47都道府県に求人を保有しているため、他のエージェントに比べて地方の方でも求人を探しやすいです。

また、マイナビITエージェントでは、非公開求人を多く保有しているのも特徴の1つです。

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、ハイクラスの求人を多く保有している転職エージェントになります。

ハイクラス求人が多いことから、未経験からエンジニアになる方は使いづらいと感じること思いますが、給料を上げたい方はおすすめです。

また、ベンチャーから大手企業までの求人を保有しているため、多くの企業から自分に合った企業を選びことができます。

SESについてよくある質問

SESについて気になることがある方はまず、こちらをご覧ください。

SESの意味とは?

SESとは、「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略称で、IT業界における契約形態です。
クライアント先にエンジニアを提供するサービスのことです。

SESは未経験でも受かる

SES企業では、未経験でエンジニアを募集している企業が多くあります。

大手SES企業はどこ?

富士ソフト、コンテナ、フォーカスシステムズなどが大手のSES企業になります。

SES同じ現場にどれくらいの期間務めますか?

基本的には、3ヶ月~6ヶ月ですが、長いと2・3年務めることもあります。

SES単価に対する給料は?

基本的に、低いと4割程度、高いと7割程度です。

まとめ


いかがでしたか?

本記事では、SESについて解説してきました。

この記事を読んでいただき、これかIT業界に入りたいと考えている方の役に立てていればうれしいです。

SES企業の紹介をしてくれるプログラミングスクールもあるため、一度プログラミングスクールで話しをきいてみるのもいいかもしれません。

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はなちゃん
25歳インフラエンジニア5年目のはなちゃんです。 未経験からインフラエンジニアになった経験を生かしてインフラエンジニアの基礎的部分、linux、awsを中心にブログを書いています。 転職サイトを利用した転職経験もあります。 ■保有資格:LPIC lenel3・ITパスポート・AWS SAA ■業務経験:インフラ業務の設計~運用まで