初心者ネットワークエンジニア必見!RAID構成の種類について解説していきます。

RAID構成という言葉を耳にしたことがあるが、具体的にどういう構成なのかわからないという方いらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、RAID構成について種類ごとに解説していきます。

を用いてRAID構成について説明しているため、初心者ネットワークエンジニアの方でも理解しやすい内容になっています。

RAID構成について知りたい方や初心者ネットワークエンジニアの方は是非、参考にしてみてください。

この記事でわかること
・RAIDとは
・RAID構成のメリット
・RAID構成の種類



RAIDとは


RAID構成の種類を説明していく前に、RAIDの意味について説明していきます。

RAIDとは、Redundant Array of Inexpensive Disksを略した用語です。

RAIDは、データを複数のハードディスクに分散することで、性能や耐障害性を確保するための技術になります。

例えば、ハードディスク1台の場合ですと、トラブルでハードディスクが使えなくなってしまった場合にデータを保存することができなくなってしまいます。

そのため、RAID構成のような複数ハードディスクを分散する仕組が必要になります。

RAIDといっても様々な種類のRAID構成がありますので、詳しく説明していきます。

RAID構成のメリット


RAID構成を導入することでどんなメリットがあるのか説明していきます。

冗長性を確保する

RAID構成は、複数のハードディスクを分散する仕組みになっています。

複数のハードディスクを使用しているという点で万が一障害や災害などがあり、1つのハードディスクが止まっても冗長化している他のハードディスクが動いているため、システム自体は止まらずに正常に動かすことができます。

容量を拡大する

RAID構成にしていると複数のハードディスクを使用するため、容量の拡大することができます。

1台のハードディスクですと、容量の限界があるため、複数台に増やして容量を拡大していきます。

使用可能な容量については、RAIDレベルによって異なります

転送速度を向上する

データの読み書きなどのデータの転送速度を向上させることができます。

ストライピング(RAID0)と呼ばれ、処理を交互に行うことにより、待ち時間を減らすことができる仕組みになっています。

ストラピングについては後ほど説明していきます。

RAID構成の種類


RAIDといっても様々なRAID構成があるため、RAIDの種類ごとに構成について説明していきます。

RAIDの種類ごとに構成を知りたい方は是非、参考にしてみてください。

・RAID構成の違い

比較項目耐障害性処理速度 必要ディスク台数初期導入コスト
RAID0×2台以上
RAID12台
RAID53台以上
RAID64台以上
RAID64台以上

RAID0

RAID0とは、ストラピングとも呼ばれることのある方法です。

2台以上のHDDにデータを分散して書き込む方法になります。

複数HDDに分散してデータを書き込むため、処理速度を高速化することができます。

ですが、HDDで1台でも障害が発生した場合には、すべてのデータが読み取れなくなってしまうというデメリットもあります。

RAID0のイメージ図

RAID1

RAID1とは、ミラーリングとも呼ばれることもある方法になります。

2台のHDDで同じデータを書き込み、どちらかのサーバが障害などで、動かなくなってしまった場合でも、もう1台のHDDでデータの読み込みすることができます。

RAID1は、データの安全性を高めることができるといういい点もありますが、データを削除した際にバックアップファイルが作成されないというデメリットもあります。

片方のHDDのデータを削除した場合には、両方のHDDからデータが削除されてしまうため、データの削除する際には、バックアップを取っておくなどしておく必要があります。

RAID1のイメージ図

RAID5

RAID5とは、RAID1より処理速度が速くRAID0よりも安全性の高い構成になります。

パリティと呼ばれるデータ復旧のために誤り訂正する符号を生成しながら書き込み行うため、障害対策に配慮されています。

具体的には、パリティを使用することで障害がおきた際に、パリティがデータの生成をしてくれるような仕組みになっています。

RAID5では、パリティを使用する都合で使用するHDDが3台以上必要になり、使用できるデータ容量も1台分少なくなってしまうというデメリットもあります。

RAID5のイメージ図

RAID6

RAID6とは、RAID5よりも安全性の高い構成になります。

RAID6でもパリティを使用しますが、RAID6との違いは、HDDの台数が4台以上必要になります。

HDDの台数が増えた分2台のHDDで障害が起きてもHDDは動き続けることができます。

安全性が高まるといういい点もありますが、処理速度がRAID5よりも下がるというデメリットもあります。

RAID6のイメージ図

RAID10

RAID10とは、RAID0とRAID1の特徴を組み合わせたRAID構成になります。

複数のHDDに同じデータを書き込み、書き込みするデータを分散することで、処理速度の高速化安全性を両立することができます。

RAID10は、HDDを4台以上必要としているため、コストがかかってしまう点と使用可能なデータ容量がHDDの2分の1になってしまうというデメリットもあります。

RAID10のイメージ図

上記以外のRAID構成はこちら

まとめ


いかがでしたか。

本記事では、RAID構成について図を用いて解説していきました。

業務の中でも耳にすることが多く、設計案件に携わる際には、自らどのRAID構成を使用するか検討する必要が出てくるため、RAID構成の種類を覚えておくと良いです。

RAID構成について知りたい方や初心者ネットワークエンジニアの方は是非、参考にしてみてください。

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はなちゃん
25歳インフラエンジニア5年目のはなちゃんです。 未経験からインフラエンジニアになった経験を生かしてインフラエンジニアの基礎的部分、linux、awsを中心にブログを書いています。 転職サイトを利用した転職経験もあります。 ■保有資格:LPIC lenel3・ITパスポート・AWS SAA ■業務経験:インフラ業務の設計~運用まで