どのようなネットワーク機器があるのか気になる方いらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、各レイヤーごとのネットワーク機器とその機器の仕組みについて解説します。
ネットワーク機器を知りたい方やネットワークについて詳しく知りたい方はぜひ、参考にしてみてください。
目次
ネットワーク機器を理解する前に覚えておきたい用語
ネットワーク機器を説明する前に覚えておいて欲しい用語について解説していきます。
ネットワークの基本的な用語になるため、ネットワーク初心者の方もぜひ、覚えておきましょう。
LAN・WAN
LANは、一定の限定されたエリアで接続が可能なネットワークのことで、WANは、遠く離れたエリアとの接続を可能にするネットワークのことをいいます。
LAN・WANはインターネットに接続するために必要な回線になります。
スイッチ
スイッチとは、ネットワークの集線装置で、複数のネットワークのデータの転送や中継を行います。
スイッチ内に設定をいれ、受信したデータの宛先を確認し、接続された各機器への転送可否の判断を行います。
IPアドレス・MACアドレス
IPアドレスは、インターネット上で通信を行う為に必要なインターネット上の住所みたいなもので、MACアドレスとは、ネットワーク機器に割り当てられている識別子になります。
IPアドレス・・・インターネット上にある目的地にデータを届けることが可能
MACアドレス・・・隣接するコンピュータ間の通信が可能
レイヤー
レイヤーとは、ネットワークを説明する際に使用されるネットワーク層のことです。
OSI参照モデルでは、レイヤーは7つに分けられており、それぞれでネットワークとしての役割が異なります。
ネットワーク機器・仕組み
ネットワーク機器について各レイヤー・機器ごとにどのような仕組みなのか解説していきます。
ネットワーク機器について詳しく知りたい方はぜひ、参考にしてみてください。
第1層:物理層
物理層とは、ハードウェアなどの物理的な機器の通信を定めたレイヤーになります。
リピーターハブ
リピーターハブとは、接続しているすべての機器に電気信号を送る機器になります。
リピーターハブは、電気信号の中継機器として使用されることが多く、ポートが足りない場合などに使用されるケースが多いです。
リピーターハブは、MACアドレスやIPアドレスを持っていないため、受信した信号を特定のアドレスに送るのではなく、接続されているすべての機器に電気信号を送り、宛先側で自分宛の電気信号なのか判断を行います。
第2層:データリンク層
データリンク層とは、MACアドレスなどの直接接続されたノード間の接続を定めたレイヤーになります。
L2スイッチ
L2スイッチとは、スイッチ内MACアドレスを記憶し、宛先のMACアドレスにのみデータを送る機器になります。
L2スイッチから対象機器にのみデータを送信することができるため、無駄な処理を減らすことができます。
この後説明するL3スイッチと似ていますが、通信の役割として利用するだけの場合は、L2スイッチで十分になります。
ブリッジ
ブリッジとは、基本的な仕組みは、L2スイッチと同じでMACアドレスを判別し、宛先のMACアドレスにのみデータを送る機器になります。
L2スイッチとの違いは、ポートの数、処理速度などが異なります。
ポート数は、L2スイッチに比べてブリッジの方が少ないです。
また、ブリッジはソフトウェア主体でデータ転送を行うのに対して、L2スイッチは、ハードウェア主体で処理を行うため、処理速度もL2スイッチの方が早いです。
L2スイッチ・ブリッジの仕組みは同じような形になります。
第3層:ネットワーク層
ネットワーク層とは、異なるネットワーク間の通信を定めたレイヤーになります。
L3スイッチ
L3スイッチとは、L2スイッチの機能にルーティング機能を追加したような機器になります。
L3スイッチでは、ルーティング機能が付いているため、同一のネットワーク内の通信に限らず、異なるネットワークの通信も行うことが可能です。
まとめ
いかがでしたか。
本記事では、ネットワーク機器と仕組みについて詳しく解説しました。
ネットワーク初心者の方やネットワーク機器について詳しく知りたい方はぜひ、参考にしてみてください。
・ネットワークで覚えておきたい用語
・ネットワーク機器と仕組み